いびきについて

いびきとは寝ている時に異常な呼吸音を発生する事ですが、 その音が発生する場所は大きくわけて、のどの部分と鼻の部分があります。 

のどの部分においてはのどちんこ (口蓋垂) の周囲と左右の扁桃腺で囲ま れた狭い部分を口狭といいます (下図)。
寝ている時はこののどの狭い部分 にさらに舌の付け根が落ち込み、 口狭がさらに狭くなり、のどちんこの周囲 が呼吸に伴って音を発生し、いびきとなります。 

 のどの病気でいびきの原因となるものは扁桃腺肥大、 アデノイド肥大があ り、子供さんのいびきの原因で最も多く、これらに対しては手術することでかなりいびきをなくすことが可能です。 

 鼻から発生するいびきは鼻の呼吸障害を発生する疾患、つまり蓄膿、 鼻中 隔彎曲症、 アレルギー性鼻炎などの鼻づまりを主な症状とする疾患で認めら れます。
これらはまず、 くすりや通院で治療をして、 効果がなければ手術を 考慮します。 

こどもさんでも約10%の子がいびきをかくと言われ、こどものいびきによって睡眠障害がある場合、いねむり、疲労感や落ち着きが無くなります。
またときに成長ホルモンが低下して成長や発達障害がおこる事もあります。 

睡眠時無呼吸症候群

 いびきがひどくなると最近よくいわれている睡眠時無呼吸症候群という睡眠中に呼吸が止まってしまう病気になる事があります。 1時間の睡眠で10秒以上も呼吸が止まる回数が5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群と 診断されます。この病気は肥満ぎみの中年男性に多いですが、女性やこどもにも認めます。
  この病気は放置すれば子供の場合心臓や肺に負担をかけた り、胸の形が変形したりします。 おとなの場合は高血圧、狭心症、心筋梗 塞 脳卒中などの突然死の原因となります。 よって睡眠時無呼吸症候群には 早めに治療が必要ですので専門医の相談して下さい。 

口狭について